2019年 釧路点字図書館制作点字図書 「緋の河 (北海道新聞夕刊連載294~317)」 桜木 紫乃 全1巻 大阪のゲイバー「カーニバル」で働くことが決まった秀男は、相撲部屋に入った文次に会うことにした。その後、「カーニバル」でマコと名乗り、肌に蛇をまとって踊る秀男は次第に顔を知られるようになった。そんな中、仲野丈司(ジョウジ)から舞台の公演をたのまれる。 「鵜頭川村事件」 櫛木 理宇(りう) 全7巻 父と幼い娘が訪れた亡き妻の故郷の村で、一人の死体が発見される。有力者の息子が犯人だと息巻く若者たち。土砂崩れで孤立した村は狂気に陥り・・・ 「東京スカイツリーで本当にあった心温まる物語」 編者 東京スカイツリー スタッフ一同 全2巻 5月に開業6周年を迎える「東京スカイツリー」。延べ3000万人に上るという来場者一人ひとりに、たった一つの人生があります。天空の展望台で紡がれた、ゲストとスタッフの温かく、時に切ない20の物語。 「『やさしさ』と『冷たさ』の心理(愛蔵版)」 加藤 諦三 全3巻 本当に付き合うべき人は誰か、あなたが苦しいのは、「心の冷たい人」を断ち切れないからではないか。さまざまな人間の心理を解説。 「パンドーラ 警視庁捜査二課・郷間彩香」 梶永 正史 全5巻 警視庁から郷間班に来た捜査協力依頼。新宿署の利根警部に暴力団から金銭を受け取っている疑いがあるため、調査してほしいという。利根と接触していた御坂組の黒川が刺殺体で発見されており、同時に利根も姿を消した。犯人は利根なのか?郷間班と班員たちは秘密裏に調査をするが、その裏側にある隠された真実とは・・・。郷間彩香、最後の事件!? 「縁結び蕎麦 縄のれん福寿 5」 有馬 美季子 全4巻 蕎麦が大切な人達との縁を結びつけてくれた。料理に感謝する縄のれんの女将お園をかつての店の居候里江が訪ねて来た。再会を喜び合う二人。そんな中、常連の吉之進のはとこという娘がお園を目の敵にし始めて・・・。心づくしが胸を打つ絶品料理帖。 「緋の河 (北海道新聞夕刊連載294~317)」 桜木 紫乃 全1巻 大阪のゲイバー「カーニバル」で働くことが決まった秀男は、相撲部屋に入った文次に会うことにした。その後、「カーニバル」でマコと名乗り、肌に蛇をまとって踊る秀男は次第に顔を知られるようになった。そんな中、仲野丈司(ジョウジ)から舞台の公演をたのまれる。 「卓上四季 2018年11月 北海道新聞コラム」 全1巻 ○「ドラえもん」に登場するジャイアンはいじめっ子の代表的存在だ。こうしたいじめっ子像は昭和のもので、現在は優等生のしずかちゃんタイプが急増している(10日)。 ○孤独は深刻な「現代病」なのだ。英国は今年、孤独担当相を設置し、国として対策に乗り出した(17日)。 ○日本航空の副操縦士が英国警察に逮捕された。パイロットの飲酒不祥事が相次ぎ発覚した(20日)。 「白の王」 廣嶋 玲子 全6巻 廃墟の塔が林立する〝塔の森”。孤児たちは、塔に住む魔鳥が盗んで来たものを集めて暮らしていた。ある時、盗まれた宝石を取り戻してほしいという男、タスランがやって来る。孤児のひとり、アイシャが宝石を見つけたが魔鳥に襲われ塔から墜落、気づいた時には、宝石はアイシャの胸に。アイシャはタスランと旅に出ることに・・・。 「麻薬密売人」 エド・マクベイン 訳者 中田 耕治 全4巻 クリスマスも近い日、プエルトリコ出身で麻薬常習者の少年の死体発見。その犯人と理由は・・・ 「いびつな夜に」 加藤 千恵 全3巻 恋愛小説の名手が、日常のふとした瞬間に訪れる、切なくてままならない恋心を、鮮やかに切り取った短歌と恋愛小説集。 「あのとき始まったことのすべて」 中村 航 全4巻 社会人3年目、営業マンとして働く僕は、中学時代の同級生、石井さんと10年ぶりに再会し、当時の楽しかった思い出が一気に蘇える。そして新たに芽生えた思い・・・。しかし一夜を共にした僕らに待っていたのは意外な結末だった。切なくて甘酸っぱい最高純度のラブストーリー。 「風花」 川上 弘美 全4巻 ねえ、わたし、離婚したほうがいいのかな。普通の夫婦を続けていくって、どういうことなんだろう――。のゆり33歳。結婚7年目の夫・卓哉の浮気を匿名の電話で知らされた。卓哉に離婚をほのめかされて、途方に暮れながらも日々の生活は静かに続く。やがてのゆりは少しずつ自分と向き合い、一歩ずつ前へと進み始める。移ろう季節のように、ゆるやかに変わっていく愛の形を描いた。 「検事の本懐」 柚月 裕子(ゆづき) 全6巻 「私は事件を、まっとうに調査し、まっとうに処分するだけです」と語る米崎地検検事・佐方貞人。東京地検特捜部を舞台に〝検察の正義”と〝己の信義”の狭間でもがく「挙を握る」など、骨太の人間ドラマと巧緻なミステリー的要素が融合した連作短編集。 「水木しげるの娘に語るお父さん戦記」 水木 しげる 全2巻 「赤紙」というかみきれ1枚がきて、20才で南方へ出征。空爆で片腕を失い、マラリアに苦しみながらも、自然を敬い自由に生きる土の人たちとの交流。次代の子供たちに向けて書いた、ありのままの「戦争」の記録。 「誓約」 薬丸 岳 全6巻 愛する家族と穏やかな日々を過ごしていた向井。「あの男たちは刑務所から出ています」 一通の手紙が封印した記憶を甦えらせる・・・。罪とは何か、償いとは何かを問いかける長編ミステリー。 「卓上四季 2018年12月 北海道新聞コラム」 全1巻 ○記録的な少雨が続いた山形県寒河江市で今夏、雨乞いが行われた。(12/4) ○今や戦後生まれが人口の8割を超す。人は過ちを忘れれば、同じ失敗を繰り返す。(12/7) ○世界には温暖化に伴う海面上昇で、今にも水没しそうな小さい島国がある。(12/19) ○「年末年始、ぼくらがごちそうを食べている時、遠い国では・・・」 私たちに何ができるだろう。(12/29) 「刺青の男 (新装版) 」 レイ・ブラッドベリ 訳者 小笠原 豊樹 全6巻 暑い昼下がりにもかかわらず、その男はシャツのボタンを胸元から手首まできっちりとかけていた。彼は、全身に彫った18の刺青を隠していたのだ。夜になり、月光を浴びると刺青の絵は動きだして、18の物語を紡ぎはじめた。幻想と詩情に満ちた短編集。 「レンズの子ら (レンズマン・シリーズ 4)」 E・E・スミス 訳者 小西 宏 全8巻 SF小説のレンズマン・シリーズ。銀河調整官キニスンに届く両銀河系で続発する非道な事件の報せ。かつて共に戦った第二段階レンズマン三人を招集して自らも出陣する。彼を支えるのは両親を凌ぐ第三段階レンズマンに成長した五人の子供たちだ。 「緋の河 (北海道新聞夕刊連載341~371)」 桜木 紫乃 全1巻 仲野の紹介で、テレビ局のプロデューサー西木(さいき)に会う。その年の秋からテレビの出演が決まった時、姉の章子からお盆に釧路に一緒に帰らないかと、誘われる。飛行機のチケットを2枚用意してもらい帰ることにした。 「異邦人(いりびと)」 原田 マハ 全5巻 「美」は魔物――。たかむら画廊の青年専務・たかむら一輝と結婚した副館長の菜穂は、出産で京都に長逗留していた。気分転換に出かけた画廊で一枚の絵に心を奪われる。その作者は無名の女性画家だったのだが・・・。彼女の才能と「美」に翻弄される人々の隆盛と凋落を艶やかに描く。 「千年樹」 荻原 浩 全5巻 東下りの国司が襲われ、妻子と山中を逃げる中、餓死した子供の口から、くすの実が落ちて大樹に・・・。いじめに遭う少年。園児たちがタイムカプセルを埋めようとして見つけたガラス瓶。ガラス瓶に秘められた戦争の悲劇。など、人間たちの木をめぐるドラマ。時代を超え、交錯し、切なさが、胸のドキドキがとまらない、連作短編集。 「わかれ」 瀬戸内 寂聴 全3巻 新しい友人も愛した男も、皆この世を去った。それでも私は書き続け、この命を生き存えている―――。吉行淳之介との不思議な縁。幼い自分を容赦なく叱った職人の父との思い出。色恋に疲れた男女の交情。女性同士の性と愛。読者を物語へと誘い込む。終生作家の粋を極めた、全9編の名品集。 「潜在殺 latent murder」 渥美 饒兒 全6巻 静岡市内で暴力団同士の抗争事件が勃発し発砲事件が発生。マル暴の沖田警部補が捜査に乗り出すが、使われた銃が警察の正式拳銃である可能性が浮上する。警察内部の関連者として浮上する男は、沖田の同期生・五十嵐警部補で・・・ 「櫻子さんの足下には死体が埋まっている キンカムイの花嫁」 太田 紫織 全4巻 北海道・旭川。平凡な高校生だったはずの僕、館脇正太郎の周辺は、近頃何かと騒がしい。九条家に盗聴器がしかけられていたのだ。まさか、あいつが・・・。そんな中、僕たちはばあやさんの故郷である、ぬかびら温泉郷に行くことに。しかし湖の近くで若い女性の死体を見つけ・・・。櫻子さんと僕の物語。最終章開始!! 「家族じまい(小説すばる 2019年1月号)」 桜木 紫乃 全1巻 妹、乃理(のり)からかかって来た電話。「ちょっと長くなりそうなんだけど、いいかな?」 母親がボケたという。夫の頭に10円ハゲを見つけ、自分が勤める店が閉店するかもしれないという、年末の時。大晦日に夫・啓介がドライブに行こうと提案する。着いた先は・・・。 「家族じまい(小説すばる 2019年3月号)」 桜木 紫乃 全1巻 道東の農協で窓口業務を担当する陽紅(ようこ)は請われて、娘ほども年の違う諒介と結婚することになった。しかし、結婚しても陽紅を抱こうとしない夫は、親を安心させるためにしたと言う。誰の子供でもいいから、と言うが・・・。 「卓上四季 2019年1月 北海道新聞コラム」 全1巻 ○サラリーマンの給料も、いまやほとんど振込だ。初任給だけは現金で手渡す企業がある(3日)。○ 4月に史上最年少のプロ棋士となる囲碁の仲邑菫さん(9日)。○サンゴを養殖し海に植える活動を粘り強く続けた。子供達にきれいな海を残したいという一心だった(13日)。○道産子が呼び出しとして初土俵を踏んだ。最高位の立呼び出しとなった拓郎(26日)。 「釧路市点字図書館音訳図書追加目録(平成30年1月~12月)」 釧路市点字図書館 全1巻 「夜ごと死の匂いが」 西村 京太郎 全5巻 夏の暑い夜、25歳になるOLの田沼順子は人気のない公園で、洋弓を銃のようにした〈ボウ・ガン〉で殺された。続いてキャバクラのダンサー不二子が、新宿の公園で殺される。事件はこれだけで終らず、第3、第4の殺人が……。被害者の共通項がみつからず、難行する捜査。十津川と亀井の名コンビの推理が冴えわたるサスペンス・ミステリー。 「マインド ーー警視庁捜査一課・碓氷弘一 6」 今野 敏 全6巻 殺人、自殺、性犯罪・・・。7件の事件をつなぐ意外な糸とは? 知力を駆使して、同時多発事件の謎を解け! 藤森紗英心理調査官も再登場。警視庁捜査一課・碓氷弘一シリーズ第6弾。 「恐怖の金曜日」 西村 京太郎 全5巻 金曜日の深夜、2週続けて若い女性の殺人事件が発生した。残された手掛かりから犯人の血液型はB型と判明。十津川警部の指揮の下、刑事たちは地道な捜査を続けていた。そんな中、捜査本部に<9月19日 金曜日の男>とだけ便箋に書かれた封書が届き――当日は何事もなく夜が更けたかに思えたが、翌朝電話が鳴りひびいた。姿なき犯人とは・・・。 「光まで5分」 桜木 紫乃 全3巻 北海道の東の街から流れ流れて沖縄にやってきた「ツキヨ」は、那覇の路地裏にある「竜宮城」で身を売っている。奥歯の痛みに耐えられなくなったツキヨは、客に教えてもらったもぐりの医者を訪ねた。元歯科医者の万次郎と呼ばれる男は、同居しているヒロキという青い目をした若者の背にモナリザのタトゥーをいれるところだった。「竜宮城」を出て暮らすことにしたが・・・ 「アトラス(天命探偵 Next Gear)」 神永 学 全5巻 未来に起きる殺人を、100%の的中率で予知夢として見てしまう志乃。暗殺のターゲットが警察庁「次世代犯罪情報室」の上司・唐沢である事を知り、それを阻止するために動き出す真田と黒野。そして最強の敵アレス。息をのむ頭脳戦、怒涛のアクション、かけがえのない絆が描かれている。 「『霊魂』を探して」 鵜飼 秀徳 全4巻 現代における日本人の霊魂観を探るため、著者は鎮魂の現場、土葬の習慣が残る山村、各地に息づくシャーマンなど、数々の「霊魂の現場」を訪ね歩く。更に僧侶、宗教団体への調査を敢行。ここに日本人の霊魂観が明らかになる。 「ゆえに、警官は見護る」 日明 恩(たちもり めぐみ) 全8巻 明け方の港区芝浦のマンション前で焼死体が発見された。重ねられたタイヤに立たせた人体を燃やすという残忍な手口は世間の耳目を集める。だが検視の結果、燃焼時にはすでに死亡していたこと、遺体は冷凍保存されたものだと判明する。新宿署の留置管理官となった武本は、拘留された柏木という男の静かな佇まいが気になっていた。 「「この人のためなら」と思われる人の共通点」 斎藤 茂太 全3巻 「この人のために力になりたい」と周りから思われたくありませんか? 自分のことで手いっぱいの世の中なのになぜか人から助力を受け人生を豊かに快適に過ごしている人は確かにいます。その秘訣をモタ先生が、本書で多数紹介してくれます。 「そこにいるのに」 似鳥 鶏(にたどり けい) 全4巻 読んではいけない日記、撮ってはいけない写真、剥がしてはいけないシール、見てはいけないURL、探してはいけない場所、思い出してはいけないモノ・・・。 「西郷隆盛 新装版」 池波 正太郎 全4巻 近代日本の夜明け明治維新に大きな役割を果した西郷隆盛。政治家でありながら、理想家であり教育家であった男の半世紀の足どりを克明に追った伝記小説。 「その鏡は嘘をつく」 薬丸 岳 全5巻 鏡ばりの部屋で発見されたエリート医師の遺体。自殺とされたその死を、検事・志藤は他殺と疑う。その頃、東池袋署の刑事・夏目は、同日現場近くで起こった不可解な集団暴行事件を調べていた。切れ者の検事と異色の刑事の推理が交差する。 「「社交界」たいがい」 山本 夏彦 全4巻 このエッセイは西洋人の社交界と日本人(明治、大正)の社交界を比較することができる。特に西洋人の会話やスピーチには機知と諧謔があふれていて、日本人にはそれがない。 「こんにちは、民生委員です。」 鶴石 悠紀 全4巻 「年金や保険の専門家なんですから、これほど民生委員に適任の方はいませんよ」。地区会長におだてられ、長野県松野市の民生委員に。給料はいっさいなし。担当地区を見回っては「何でもポスト」として、住民の様々な悩みを聞いて解決するのが仕事である。次々と舞い込む問題を解決するため、悩める同僚とともに奔走する! 「静かな大地」 池澤 夏樹 全10巻 明治初年、淡路島から北海道の静内に入植した宗形三郎と志郎兄弟。未開の地に牧場を開いた宗形兄弟と、アイヌの人々の努力と敗退、繁栄と没落をえがく壮大な叙事詩。著者自身の先祖の物語であり、同時に日本の近代化が捨てた価値観を複眼でみつめる構想10年の歴史小説。 「棲月 (隠蔽捜査7)」 今野 敏 全5巻 私鉄と銀行のシステムが次々とダウン。不審に思った大森署・署長竜崎は、いち早く署員を向かわせるが、警視庁公安部長から横槍が入る。さらに管内で殺人事件が発生して・・・。 「フェルメールの街」 櫻部 由美子 全5巻 17世紀オランダで陶器の名産地として栄えた港町デルフトで、ヨハネス・フェルメールは幼馴染のアントニー・ウェンフックと再会。当時陶器窯で働く職人の失踪が相次ぐ。事件の真相にせまるアートミステリー! 「新装版 花怨」 瀬戸内 寂聴 全5巻 父親を知らずに美しく成長していく菜々緒は、色町で料亭を営む母・菊江と別の家に暮らしていた。菊江が財界人の元愛人だったことを知り反発を覚えながらも、贅沢な生活を謳歌する菜々緒。ところが女学校卒業間近なとき、菊江に自分の眼鏡に適った男を押し付けられ家出を・・・。母親との相克を描く名作の新装版。 「待ってよ」 蜂須賀 敬明 全5巻 マジシャンのベリーは興行先で妊婦のこうこに墓を掘り起こす手伝いを求められ抵抗するが、墓穴から老婆ありさが連れ出される。ありさは日ごとに若返ってゆく、時がさかしまに流れる街であった。赤ん坊に近ければ近いほど、はっきり寿命が近いと分かってしまう。 「はなだより ――ほのぼのログ another story――」 藤谷 橙子・深町 なか原案・装画 全3巻 四つの、ほのぼのと、ちょっと胸がキュッとなる恋愛小説。 「暗黒童話」 乙 一 全5巻 突然の事故で記憶と左眼を失ってしまった女子高生の「私」。臓器移植手術で死者の眼球の提供を受けたのだが、やがてその左眼は様々な映像を脳裏に再生し始める。それは、眼が見てきた風景の「記憶」だった・・・。私は、その眼球の記憶に導かれて、提供者が生前に住んでいた町をめざして旅に出る。悪夢のような事件が待ちかまえているとも知らずに・・・。 「卓上四季 2019年2月 北海道新聞コラム」 全1巻 〇「声はすれども姿は見えぬ ほんにお前は屁のような」(1日)。 〇「お父さんにぼう力を受けています。先生、どうにかできませんか」。女児は必死に訴えた(2日)。 〇動画投稿サイトで、時事問題に熱くツッコミを入れる「せやろがいおじさん」が注目を集めている(9日)。〇「とんとんとんからりと隣組」と歌う「隣組」は、太平洋戦争開戦前年に発表された戦時歌謡曲(16日)。 「NHK連続テレビ小説 ひよっこ 下」 岡田 惠和 ノベライズ 国井 桂 全5巻 連続テレビ小説「ひよっこ」の第12週~第26週の放送台本をもとに小説化したものです。工場の倒産、レストランでの仕事、初めての独り暮し、初恋と失恋、東京での様々な体験を通して成長していくみね子。行方不明だった父親とついに再会を果たすが、父は記憶をなくしていた。 「毒死 (蘭方医・宇津木新吾)」 小杉 健治 全4巻 松江藩の抱え医師である宇津木新吾は、路上の急病人を助けたことから上屋敷への到着が遅れ、腹に傷を負った藩士が死亡した。藩士の死の責任を問われた新吾は、上屋敷での医療行為を禁じられる。蘭方医である新吾を排斥せんとする策謀かと思われたが、その裏では巨大な陰謀が進んでいた・・・。シリーズ第八弾。 「卓上四季 2019年3月 北海道新聞コラム」 全1巻 〇「46人のお友達が嫌だって言ったから、しかたない」と先生は弁明する。沖縄くんが「苦しい」と言う(5日)。 〇医師の長時間労働の解消は、患者の問題でもある(9日)。 〇会長職を18年近く務めた旧宮家の「プリンス」に対し、直言できる人はいなかったのか(22日)。 「でもいいの」 佐野 洋子 全2巻 どんなときも口紅を離さなかった母、デパートの宣伝部時代に出会った篠山紀信、ヤンキーになったなおみちゃんなど、著者が出会った人々を一枚のスケッチのように表情豊かに描き、ときに笑わせ、ときにホロリと泣かせる傑作エッセイ集。 「家族じまい (小説すばる 2019年5月号)」 桜木 紫乃 全1巻 乃理は3歳年下の夫と高1、中1、小4の3人の子供と函館に暮らす。釧路に住む両親と、連絡を取り合っていたある日、母からの電話で、父が倒れたと連絡が入る。認知症のある母はおろおろするばかりだが、何とか救急車を呼ぶことが出来た。そのことがあり、両親は函館に来る事になり、2世帯住宅で新しい生活がはじまった。 「信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変」 安部 龍太郎 全3巻 安土城に発見された「清涼殿」の意味、スペインからの使者・イエズス会ヴァリニャーノとの熾烈な交渉、そして決裂。その直後に本能寺の変は起きた・・・。江戸の鎖国史観から見ていてはわからない、世界史における本能寺の変の真実。信長が背負っていた真の孤独とは。 「カラフルデブを生きる―――ネガティブ思考を強みに変える女医の法則40」 Dr.まあや 全2巻 私の人生は、いつもコンプレックスやネガティブ思考がベースにあった。脳外科医でありファッションデザイナーである著者が、これまで歩んできた道のりと、そこから見えてきた人生をつづる。 「あんことわたし 日日大あん吉日」 ひびたいあんきちじつ 川田 裕美 全2巻 あんこ大好きなフリーアナウンサー、川田裕美の初エッセイ。家庭との絆、人生の節目で感じた人のぬくもり。いつもそばにあるあんこの話を織り交ぜながら、綴った半生。 「老い力」 佐藤 愛子 全3巻 50代から80代半ばまでの自身の老いを見つめ、生き方、老い方など、いかに自分の人生をまっとうするか、そのための心構えがちりばめられたエッセイ。 「図解 豊かさの栄養学」 丸元 淑生 全3巻 豊かな時代に居合わせたがゆえに、我々は好きなものを、好きな時に、好きなだけ口に出来る様になった。その豊かさが今、多くの現代病をともなう危険な食生活へと日本人を向かわせている。「食べる」とはどういう事なのか、わかりにくい栄養学上の問題点をわかりやすく説き、飽食の時代の正しい食事のあり方を示す。新しい栄養学ハンドブック。 「新版 幼稚園では遅すぎる ーー真の幼児教育とは何かーー」 井深 大 全3巻 幼児には、技術や理論ではなく、勘を身に付けさせよ。幼児の能力を最大限に伸ばすには? ソニー創業者が語る究極の幼児教育。 「怪談 5分間の恐怖 また、いる・・・ 」 中村 まさみ 全3巻 自らの存在こそが奇跡であり、それはいまを生きたかった人びとの上に存在する。怪談と言うツールを用いて、ほんの一瞬でも命の尊厳、重さ、大切さを感じてもらえたなら・・・。これから私が体験した実話怪談をお話ししましょう。 「心霊探偵八雲10 ――魂の道標――」(みちしるべ) 神永 学 全6巻 七瀬美雪に左眼を傷つけられ、死者の魂を見る力を失い、自分の存在意義を見失ってしまった八雲。そんな中、妹の奈緒が幽霊に憑依され行方不明になる。奈緒を探す鍵は、マンションで多発する心霊現象にあるらしい。自分は何もできないと、動けない八雲の前に晴香は――。超人気スピリチュアル・ミステリーシリーズ、いよいよ最終章へ。 「心霊探偵八雲11 魂の代償」 神永 学 全6巻 〝あなたは、大切な人のために何を犠牲にしますか?”八雲の宿敵・七瀬美雪の手により、晴香が拉致されてしまう。晴香の居場所を探す鍵は、八雲の元に持ち込まれた四つの心霊現象のどこかに隠されているというのだが・・・。迫るタイムリミットの中、八雲は重大な決断を迫られる。 「無理なくやせる〝脳科学ダイエット”」 久賀谷 亮 全3巻 イェール大学を経て、米国で診療中の精神科医が教える最高のダイエット。どか食い、ストレス食い。中年メタボ、拒食、過食。食べる悩みから自由になれる、太らない脳を手に入れる5ステップ。 「急な青空」 南木 佳士 全3巻 心身の不調に悩まされ続けた40代から、体が動くようになった50代に書かれた文章で、月刊誌に三年間連載されたエッセイをまとめたもの。明日を楽観できない悲観癖のなか、動けるうちは動いておこうとする気持ちのよみがえりや、風景を眺める無意識の感覚などの心境を書き綴った作品。 「東京零年」 赤川 次郎 全7巻 死んだはずの男が生きている。真相を探る亜紀と健司だが、公権力の壁が立ち塞がり・・・。社会派サスペンス。 「昭和・平成TVドラマ・CMヒット曲集――名作名曲ぞろい! 感動の173曲」 金園社企画編集部 全6巻 昭和30年代から平成18年までの、恋愛・青春・ヒューマン・刑事・コメディ・スポーツ・ホームなどのTVドラマ・ CMソングのヒット曲173曲を収録。 「卓上四季 2019年4月 北海道新聞コラム」 全1巻 〇天皇陛下は「平成が戦争のない時代として終ろうとしていることに、心から安堵しています」と語った。きのう、新元号「令和」が発表。(2日) 〇2024年度に政府が新紙幣を発行する。(10日) 「いちご同盟」 三田 誠広 全3巻 中学3年の良一は、同級生の野球部のエース・徹也を通じて、重症の腫瘍で入院中の少女・直美を知る。徹也は対抗試合に全力を尽くして、幼なじみの直美を力づけ、彼女の15歳の誕生日には、良一が病院の娯楽室でピアノを弾いて祝った。そんなある日、直美が突然良一に言った。「あたしと、心中しない?」 ガラス細工のように繊細な少年の日の恋愛と友情、生と死をリリカルに描いた長編。 「杜の都殺人事件」 内田 康夫 全5巻 気をつけたほうがいい嫁さんに。人を殺している、それも一人じゃない。設計事務所社長の清水は妻の故郷の石巻で、二人の披露宴の翌朝に匿名電話を受けた。一方青葉城址では、父の急死に不信感を抱く美人カメラマン池野真理子が、父の跡を継いで観光客を相手に写真撮影の商売をしていた。一枚の写真がもたらした二人の遭遇に、歳月の彼方に葬り去られた殺人事件が、杜の都に蘇える。 「最後のポケット」 眉村 卓 全4巻 とうとう来た! 世紀末だ! もう、ぼくらの逃げ場は何処にもなくなってしまった。学校で、会社で、家庭で絶体絶命のピンチに追いやられた諸君。まあ、あせらず、ゆっくり、君のなくしたものを探してみよう。名作エッセイ&SFショート・ショート。 「死のマスカレード 冷たい狂犬」 渡辺 裕之 全5巻 情報局の依頼を受け、ヴェネチアの仮面舞踏会に合わせた、米国を除く主要5ヵ国の秘密会議に潜入した景山夏樹(冷たい狂犬)は、会議の妨害を装って要人が殺害されるという事態に直面する。CIAの女性諜報員とともに犯人を追うが、その犯人は最強の殺人者だった。冷たい狂犬に魔手が迫る。 「家族じまい (小説すばる 2019年7月号)」 桜木 紫乃 全1巻 記和は音大を卒業後旅行会社で働くが、人間関係につまずき、サックス奏者としてフェリーのラウンジで演奏していた。ある日、老夫婦と出会うが、下船して夫が事故に遭ってしまう。 「太陽に向かって 上」 高橋 千秋 全6巻 ある冬の日、湾岸道路全てのはじまりはここから。海軍大尉ソンミンは、考えるより行動がモットー。亡き父を誇りに思い、海を駆けることに生きがいを感じる。急病で倒れた妹の入院先で、運命の女性ヘリンと出会い二人は恋に落ちる。ヘリンの先輩のスンハは二人を離そうとする。 「神様のカルテ 2」 夏川 草介 全5巻 栗原一止(いちと)は夏目漱石を敬愛する内科医。「24時間365日対応」を掲げる信州の病院で、連日連夜の診療を続けている。4月、医学部同級生進藤が赴任してくる。着任後の進藤に対する悪評、信頼する先輩医師の発病・・・、この病院に奇跡は起きるのか? 「わたし、定時で帰ります。――ハイパー」 朱野 帰子 全6巻 絶対に残業しない主義の結衣だったが、とうとう管理職になってしまう。新人教育を任されたものの、個性的過ぎる若者たちに翻弄される毎日。そんな折、チームが参加することになったのは、差別的なCMが炎上中の企業のコンペだった。パワハラ、セクハラのはびこる前時代的な社風に、結衣は絶句するが・・・。 「ぼくの短歌ノート」 穂村 弘 全3巻 「髪の毛がいっぽん口に飛び込んだだけで世界はこんなに嫌」。些細な事象であっという間に変わってしまう自分と世界の繋がり。道に落ちているものの歌、会社の人の歌、デジタルな歌、殺意の歌etc. 時代の光景を言葉ですくい取り、ドラマチックな日常に誘う三十一文字の魔力。人気歌人の短歌読み解きエッセイ。 「バベル」 福田 和代 全8巻 201X年近未来の日本、突然感染爆発が始まった。新型ウイルス「バベル」。猛威に対抗すべく政府は「長城」を建設、感染者と非感染者を隔離する政策をとるが・・・。 「霞町物語」 浅田 次郎 全4巻 青山と麻布と六本木の台地に挟まれた谷間には、夜がふけるほどにみずみずしい霧が湧く。そこが僕らの故郷、霞町だ。あのころ僕らは大学受験を控えた高校生で、それでも恋に遊びにと、この町で輝かしい人生を精一杯生きていた。浅田次郎が初めて書いた、著者自身の甘くせつなくほろ苦い生活。感動の連作短編集。 「ふしぎ駄菓子屋 ――銭天堂10」 廣島 玲子 全2巻 「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」、その駄菓子屋にたどりつけるのは幸運のお客様だけ。女主人、紅子がすすめる菓子は、はたして幸福をよぶか?はたまた不幸をまねくか?その駄菓子屋にあやしい客がやって来る。主人の紅子は考えます。あの男の子はいったいなにものなんでござんしょう。 「卓上四季 2019年5月 北海道新聞コラム」 全1巻 〇今日は憲法記念日。憲法は、9条は、どうあるべきかーー(3日)。 〇赤チンは昭和世代のノスタルジーを誘うのか、製造中止が報道されると(5日)。 〇北方領土について「[戦争をしないと)取り返せない」などと発言した、日本維新の会の丸山穂高議員だ(15日)。 「烏に単は似合わない」 阿部 智里 全5巻 人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」で、世継ぎである若宮の后選びが始まった。朝廷で激しく権力を争う大貴族四家から遣わされた四人の后候補。春夏秋冬を司るかのようにそれぞれが魅力的な姫君たちが、思惑を秘め后の座を競う中、様々な事件が起こり・・・。史上最年少松本清張賞受賞作。 「縄文人はなぜ死者を穴に埋めたのか――墓と子宮の考古学」 大島 直行 全6巻 あまたの文献を渉猟・博捜して、縄文人の死や生に対する考え方、 墓をつくって死者を葬ろうとした彼らの心‟再生シンボリズム”とその中核をなす‟子宮”の意味に迫る縄文解釈ドキュメンタリー。2018年7月25日NHK「歴史秘話ヒストリア」で話題に。 「ママがやった」 井上 荒野 全3巻 79歳の母が72歳の父を殺した。この連絡を受けた姉弟3人が駆け付け、身勝手で女性が絶えなかった父の、死体処理の相談を始める。 「さよなら石炭列車<上中下>(釧路新聞コラム)」 星 匠 全1巻 太平洋石炭販売輸送臨港線(春採ーー知人)が3月末で石炭列車の運行を休止。その後廃止される。1925年に釧路臨港鉄道として開業以来、釧路市の三大産業の一つ石炭産業を支えてきた。それらの歴史など連載されています。 「革命前夜」 須賀 しのぶ 全7巻 平成に変わるバブル期の日本を離れ、東ドイツに音楽留学したピアニストの眞山。個性溢れる才能たちの中、自分の音を求めてあがく眞山は、ある時教会で啓示のようなバッハに出会う。演奏者は美貌のオルガン奏者。彼女は国家保安省の監視対象だった。冷戦下のドイツを舞台に、青年音楽家の成長を描く歴史エンタテインメント。 「生きるぼくら」 原田 マハ 全5巻 いじめからひきこもりになった24才の麻生人生(あそうじんせい)。頼りだった母が突然いなくなり、4年ぶりに外へ出た人生は、祖母のいる蓼科へ向かう。人の温もりにふれ、米づくりから大きく人生が変わって行く。 「定年夫婦のトリセツ」 黒川 伊保子 全2巻 永遠の夫婦の命題に脳科学が答えをくれる。定年前は我慢できたあんなこと、こんなことも、24時間一緒に過ごすとイライラが止まらない。その原因は脳にある。定年が見えたら読んでおきたい、夫婦のための夫婦のトリセツ。 「卓上四季 2019年6月 北海道新聞コラム」 全1巻 〇昨年12月、羽生さんはあえて「九段」の肩書を選んだ(6日)。 〇引きこもり当事者の心には、強い焦燥感や不安が潜んでいる(7日)。 〇今日は太平洋戦争末期の沖縄戦で亡くなった20万人超をしのぶ「慰霊の日」(23日)。 「モリー先生との火曜日」(愛蔵版) 著者 ミッチ・アルボム 訳者 別宮(べっく)貞徳 全3巻 スポーツコラムニストとして活躍するミッチ・アルボムは、偶然テレビで大学時代の恩師の姿を見かける。モリー先生は難病ALSに侵されていた。16年ぶりの再会、モリーは動かなくなった体で人とふれあう事を楽しんでいる。「憐れむより、君が抱えている問題を話してくれないか」 モリー先生からミッチは毎週火曜日に授業を受けることになる。死の床で行われる授業に教科書はない。テーマは「人生の意味」について。 「あれから」 矢口 敦子 全5巻 高校1年の千幸は、父が電車内で痴漢を働き、咎めた男性を線路に転落死させたと知らされる。妹の夕美と協力し、父の汚名を晴らそうと独自に調査した千幸だったが、叶うことはなく家族は崩壊する。10年後、慟哭の真実が明らかとなり、その時、千幸の胸に去来した思いは・・・ 「盗まれた顔」 羽田 圭介 全6巻 手配犯の顔を脳に焼き付け、雑踏で見当たり捜査。記憶、視力、直感が頼りの任務に就く警視庁の白戸は、死んだ筈の元刑事をみつける。白戸が追い始めると、元刑事にまつわる陰謀が露見し・・・。 「家族じまい(小説すばる2019年9月号)」 桜木 紫乃 全1巻 長く旅館の仲居をして働いた登美子は、娘の還暦祝いに呼ばれた。そこで聞いた言葉は「わたし、今日で母さんを捨てることにしたから」だった。釧路までバスを乗り継いでやって来た登美子に、娘はそう宣言した。 「烏は主を選ばない」 阿部 智里 全5巻 人間の代わりに「八咫烏」の一族が住まう世界「山内」で、優秀な兄宮が廃嫡され、日嗣の御子の座についた若宮。世継ぎの后選びには大貴族の勢力争いが絡み、朝廷は一触即発の異常事態に陥る。そんな状況下で、若宮に仕えることになった雪哉は御身を狙う陰謀に孤立無援の宮廷で巻き込まれていく・・・。 「朽ちないサクラ」 柚月 裕子 全5巻 警察の不祥事から起きる3人の死をめぐる、主人公の行動的な推理と解明に、それぞれの人間関係をおりこみながら真相をさぐって行き、意外な結末に読み手が引きずり込まれていく作品である。 「愛の迷宮でだきしめて!」 藤本 ひとみ 全4巻 売れない少女まんが家マリナに、やっときた仕事は、超売れっ子まんが家のアシスタントの口。その仕事とは、なんと「ひとっ走りパリまで」お使いに行くことだった! かくして花のパリで、ダ・ヴィンチの秘宝が眠るという『緑のゲオルギウスの小部屋』を探すためフランス語が話せる和也と、その友達シャルルという二人の美少年を引き連れて、マリナの大冒険が始まったのだが・・・!? 「小学五年生」 重松 清 全3巻 まだ「おとな」ではないけれど、もう「子ども」でもない。微妙な時期の小学五年生の少年たちの涙と微笑みを、美しい四季を背景に描く、十七編のショートストーリー。 「ユートピア」 湊 かなえ 全5巻 太平洋を望む美しい景観の港町・鼻崎町。先祖代々からの住民と新たな入居者が混在する。その町で生まれ育った久美香は、幼稚園の頃に交通事故に遭い、小学生になっても車椅子生活を送っている。一方、陶芸家のすみれは久美香を広告塔に、車椅子利用者を支援するブランドの立ち上げを思いつく。出だしは上々だったが、ある噂がネット上で流れ、徐々に歯車が狂い始め―。緊迫の心理ミステリー。 「竜宮電車」 堀川 アサコ 全3巻 出社すると会社が倒産していて、それを知った恋人に出ていかれた。おもちゃの竜宮電車を大切にしている男性など、不思議な力を持つ竜宮電車をめぐる三つの短編集。 「名探偵コナン―安室透セレクション ゼロの推理劇」 著者 酒井 匙 原作・イラスト 青山 剛昌 全2巻 突然コナンの前に現れた正体不明な探偵・安室透。彼の本当の姿は、三つの顔を持つ男だった! コミック「名探偵コナン」から、安室透のエピソードだけを集めたノベライズ。 「緋の河」 桜木 柴乃 全10巻 釧路にうまれた秀男は初詣の時、落ちた賽銭を拾う男の子にであう。のちに同じ小学校に通っていることがわかるが、何故か惹かれていく。自分が人と違うと気づき、親も先生も蔑むなか、「どうせなるなら、この世にないものにおなりよ」、その言葉が生きる糧に、「生まれたからには、自分の生きたいように生きてやる」と釧路をでていく。 「師匠! ―――人生に大切なことはみんな木久扇師匠が教えてくれた」 林家 木りん 全3巻 元大関清国の長男として生まれる。林家木久扇の弟子で寄席や高座でのとまどい、落語界のウラ話等軽妙な語り口でつづる。「笑点」で人気の木久扇の知られざる素顔を明かしながらも、師匠への感謝と愛情がつまっている。 「新装版 娼婦の眼」 池波 正太郎 全5巻 池波正太郎には珍しい現代小説。昭和30年代を舞台に娼婦たちの群像を描いた連作集である。 「卓上四季 2019年7月 北海道新聞コラム」 全1巻 〇郵便局の制服を着て営業に行けば、玄関のドアを開けてくれる(6日)。 〇給料が適正に支払われていない「無給医」が、全国の大学病院に計2191人もいた(7日) 〇首相はヤジや批判を嫌い、演説日程を伏せるほどだ(19日)。 「簡単に、単純に考える」 羽生 善治 全3巻 羽生善治氏は1970年生まれで、1996年に7冠を達成した。この本の刊行時は31歳である。その羽生氏と対談するのは、スポーツジャーナリストの二宮清純氏、神戸製鋼ラグビー部のゼネラル・マネージャー平尾誠二氏、人工頭脳・ロボット工学の金出武雄氏である。 「橋を渡る」 吉田 修一 全7巻 ビール会社の営業課長、明良。都議会議員の妻、篤子。テレビ局の報道ディレクター、謙一郎。それぞれの悩みや秘密を抱えながら、2014年の東京で暮らす3人が、人生の中で下した小さな決断とは・・・。新次元の群像ドラマ。 「卓上四季 2019年8月 北海道新聞朝刊連載コラム」 全1巻 〇東京都内の元死刑囚の墓石には「無実 竹内景助」と刻まれている(1日)。 〇「夏の海 水兵ひとり 紛失す」 新興俳句を主導した渡辺白泉が戦時中に詠んだ代表作(15日)。 〇「不登校は決して恥ずべきではない。命を守る正当防衛なのだ」と訴える、中学生になったランドセル俳人小林凛さんの言葉だ(20日)。 「クマに出会ったらどうするか ――アイヌ民族最後の狩人 姉崎等」 姉崎 等・片山 龍峯 全5巻 クマと遭遇したとき、人間は生き延びるために何をすればいいのか。アイヌ民族最後の狩人が、アイヌの知恵と自身の経験から導き出した、超実践的クマ対処法を伝授。人間とクマの目指すべき共存の形が見えてくる。 「猫のパジャマ」 レイ・ブラッドベリ 訳者 中村 融 全5巻 子猫を拾った見知らぬ男女の出会いをめぐる、最高のラブストーリー「猫のパジャマ」をはじめ、初期の傑作「さなぎ」他、人生の断片を描いたスケッチ、SF、奇譚など、巨匠ブラッドベリのすべてが詰まった短編集。絶筆となった自伝的エッセイ「連れて帰ってくれ」を特別収録。 「新装版 祇園女御(上)」 瀬戸内 寂聴 全7巻 平安時代末期、後の白河上皇がまだ東宮だったころ、妃として年上の藤原道子が入内する。最初は寵愛されるものの、ずっと年下の妃が入内してくると、東宮の気持ちはそちらに移っていった。他方伊勢では、平正盛に美貌の少女たまきが引き合わされる。彼女は後に貴族社会に影響力を・・・ 傑作長編歴史小説・前編。 「書き下ろし・長編歴史小説 春日局(一)」 松本 利昭 全6巻 「狙いは本能寺にあり」―― 明智光秀の采配で、幼い福(後の春日局)の運命は一変した。父の非業の死、一家の離散、激変する境遇の中、長宗我部元親らの傑物にめぐり会い、温かい庇護を受けて成長していく。女が「天下を取る」には・・・。戦国時代に生き、三代将軍家光の乳母として大奥に威勢を振るった女の生涯を描く大作。 「余命二億円」 周防 柳 全4巻 父親が不慮の事故で植物状態になった。次男の次也(つぐや)は延命治療を望むが、長男の一也はそれに異を唱えた。父が死ねば2億円の遺産が兄弟に相続されるのだ。開業資金を急ぎ必要とする兄の説得に、次也は葛藤する。一也の妻も腎臓病を患う息子の治療費が足りないという。そんななか、父の容体が急変、追い詰められた次也の決断。父を殺すか生かすか。 「コンビニ人間」 村田 沙耶香 全2巻 古倉恵子、コンビニバイト歴18年、彼氏なしの36歳。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる。ある日婚活目的の新入り男性白羽がやってきて・・・。第155回芥川賞受賞作。 「冬の光」 篠田 節子 全7巻 四国遍路を終えた帰路、冬の海に消えた父。死の間際その胸に去来したのは20年間愛し続けた女性のことか、それとも・・・ 足跡を辿った娘がみた冬の光とは。家族、男女の関係の先に横たわる、人間存在の危うさを炙り出した長編。 「ぼくらの七日間戦争」 宗田 理 全5巻 夏休みに入る前日、東京下町の中学校1年2組の男子生徒全員が姿を消し、廃工場に立てこもり、解放区として、大人たちへの叛乱を起こし、本物の誘拐事件を女子生徒と共に解決。大人達が予想もしない7日間。ドキドキ、ワクワクの展開。大人が見た目線で子供ってすごいと感動です。 「だから、生きる。」 つんく 全3巻 シャ乱Qのボーカルのつんくさんが、声帯を摘出するが前向きに受け止めて、人生を生きて行く。また、奥さんとのなれそめのエピソードや、子供達との関係が描かれている。 「黄金の烏」 阿部 智里 全5巻 人間の代わりに「八咫烏」の一族が住まう世界「山内」で、仙人蓋と呼ばれる危険な薬の被害が報告された。その行方を追って旅に出た日嗣の御子たる若宮と彼に仕える雪哉は、最北の地で村人たちを襲い喰らい尽くした大猿を発見する。八咫烏シリーズの第三弾。 「卓上四季 2019年9月 北海道新聞コラム」 北海道新聞社 連載 全1巻 〇世界の原生林の3分の1を占め、「地球の肺」と言われるアマゾン熱帯雨林の危機。(5日) 〇「台風の特異日」と呼ばれる9月26日は、過去3回犠牲者が千人を超える大惨事が起きている。(23日) 〇「母ちゃん大好き、愛してる。世界をたのむ」と、国連事務総長の娘は言う。(24日) 「幸福の劇薬 医者探偵・宇賀神 晃」 仙川 環 全4巻 曙医科大学が開発した認知症治療薬DB-1は、臨床研究で画期的な成果を上げた。重症患者三人が、ほぼ完全に脳機能を取り戻したのだ。国際的製薬企業も権利獲得に乗り出す。ところが、一人の医師の自殺が驚くべき策略を浮き上がらせた。「医者探偵」宇賀神晃が伏魔殿の謎に挑む。 「金庫番の娘」 伊兼 源太郎 全7巻 ベテラン衆議院議員・久富隆一の秘書を父に持つ藤木花織は、10年近く働いた一流商社を辞め、久富事務所に転職。慣れない業務にあわただしい毎日を送る中、突然久富から呼び出され、父と一緒に財務秘書―〝金庫番”に打診される。実は政治が好きでもなければ、興味もなかった花織は、誰にも明かせぬ理由を胸に、この世界に飛び込んでいく。 「風かおる」 葉室 麟 全4巻 鍼灸医、菜摘は、「妻敵討ち」の旅から戻った養父、佐十郎と十年ぶりに再会。しかし病に侵され、かつての面影はなく、唆した者と果し合いをすると言う。討たれると知りながら治療することに葛藤し、その相手を探ろうとするが・・・。哀しい真実に突き当たる哀歓あふれる傑作時代小説。 「伊香保殺人事件」 内田 康夫 全4巻 浅見家のお手伝い吉田須美子が、群馬県の吾妻町で起きた焼死事件の殺人容疑者として警察に連行される。被害者大戸は政界に触手を伸ばす金融会社の専務で、妻とともに失踪中だった。その妻も、伊香保町の崖下で転落死。謎に挑む浅見。伊香保で晩年を過ごした竹久夢二の不可解な過去と・・・ 「死神執事のカーテンコール」 栗原 ひちろ 全4巻 猪目空我(いのめ くうが)は、かつて少年探偵役で人気を博した子役くずれのイケメン。探偵事務所を開くため格安賃料で借りたのは、住人のお嬢様と執事のみの古い屋敷の一角。この執事の正体は死神。エリート死神執事とハリボテ探偵が贈る、人生最後の〝やりなおし”ファンタジー! 「禁じられたメス」 久間 十義 全8巻 生きる望みを失った女性医師が、流れついた東北の病院で目にしたのは、卓抜な技術を持つ医師達による禁断の手術だった・・・。修復腎移植と3・11を背景に描く、魂の再生の物語。 「20 誤判対策室」 石川 智健 全6巻 警視庁を定年退職後、「誤判対策室」ーー刑事、検事、弁護士からなる冤罪調査組織ーーに再雇用された有馬英治(ありまえいじ)あてに1本の電話が入る。台東区三ノ輪で殺人を犯し、自首してきた紺野真司が証言を一変。容疑を否認し、有馬にしか真実を話さないと主張しているという。勾留中の紺野と対面した有馬は、一つのゲームを持ち掛けられる。 「ワンダフル・ワールド」 村山 由佳 全3巻 体を熱くするあのにおい。香りが呼び寄せる記憶の波。せつない懐かしさに身を焦がす、大人の恋愛短編集です。 「羊をめぐる冒険」 村上 春樹 全7巻 背中に星のマークのようなものがある羊1匹をめぐって、いろいろな人々が翻弄され、命を落す者、仕事を失う者、すべてはまぼろしのように・・・ 「三匹の女教師(特別調教委員会)」 鳴沢 巧 全4巻 男子校の生徒、優秀な子と不良な子二人の三人組が、女教師三人の美しい先生方を、次から次へと優秀な子・石山のわなにかける。三人組の言うがままにセックスにおぼれていく、三人の教師の性経験の話である。 「再燃 蘭方医・宇津木新吾9」 小杉 健治 全4巻 幻宗、新吾らの活躍により世継を巡る陰謀も潰え、ようやく松江藩に平穏が訪れた。嘉明公は直々に幻宗に会って礼を述べたいと新吾に告げる。御意を伝言した新吾に、幻宗はお抱え医師を辞めろと言い放つ。松江藩にまた何かが起きるのか、それとも新吾自身に何か問題が生じたのか・・・。シリーズ第九弾。 「卓上四季 2019年10月 北海道新聞朝刊連載コラム」 全1巻 ○1938年10月。ハローウィーン前夜の30日、火星人が米国に襲来したとの臨時ニュースがラジオで流れた。(1日) ○東京・台東区で、台風19号の自主避難所に避難しようとした路上生活者3人を区職員が断った。(17日) ○大学の英語民間試験に関して、萩生田文部科学相が「自分の身の丈に合わせて頑張ってもらえば」と述べた。(30日) 「金融探偵」 池井戸 潤 全5巻 失業中の元銀行員・大原次郎は、再就職活動中に金融絡みの難題について相談を受けた。これまでの経験と知識を生かし、怪事件を鮮やかに解決していく短編集。 「彼女に関する十二章」 中島 京子 全4巻 五十歳になっても、人生はいちいち驚くことばっかりーー息子は巣立ち、夫と二人暮らし。パート勤務の安藤聖子がふと手に取ったのは六十年前の「女性論」。一見時代遅れの随筆と聖子の日常は不思議と響きあい、思わぬ出会いが次々と・・・! 社会問題を織り込んで、くすりと笑える心地よさ。ミドルエイジを元気にする上質の長編小説。 「犯人選挙」 深水 黎一郎 全5巻 築30年の「大泰荘(だいたいそう)」で8人の大学生が共同生活を送っていた。ある朝、マッチョな男性住人鍵のかかった自室で遺体で発見される。深夜にはチェーン錠がかけられるため、中に入れない。密室で誰が殺したのか?住人の誰もが怪しく、誰にも動機が・・・。「7つの選択肢」から犯人を選んでください。 |
2019年 釧路点字図書館制作デイジー図書 「自動運転『戦場』ルポ ウーバー、グーグル、日本勢 ――クルマの近未来」 冷泉 彰彦 5:39 ソファに寝そべったままスマホで指示。それで私は好きな場所へ行ける。自動運転レベル5が実現する2025年からは、世界で130万人の交通事故死が減少。だが期待と現実との間にある落差。アメリカ在住ジャーナリストによる自動運転の本当の「実力」とは? 「死刑 その哲学的考察」 萱野 稔人 8:10 法の下に執行される死刑もまた殺人である。その存廃をめぐっては現在も鋭く対立している。多くの人が死刑を支持する真の理由は何か。これまでの論争を根底から刷新し、道徳原理に言及した究極の死刑論。 「奇跡の人」 原田 マハ 10:38 明治20年、青森県弘前。見る事も聞く事もできない少女の名は〝介良(けら)れん”。彼女の教育係として招かれた女教師、去場安(さりばあん)。「けものの子」と暗い蔵に閉じ込められていた少女は強烈な光を放っていた。人間の可能性を信じ、長い闘いが始まった。 「<ミリオンカ>の女 うらじおすとく花暦」 高城 高 16:01 ウラジオストクは、明治時代からロシア革命以前の大正時代まで、多民族が居住する都市であった。日露戦争前夜、元娼婦の令嬢が行く浦潮の迷宮街路<ミリオンカ>。日本ハードボイルドのベテランが描く、静謐と暴力の風景。 「イヤシノウタ」 吉本 ばなな 4:32 みんなが自分を飾らず無理をせず、自由に生きていけたら、この世界はきっと素敵なものになるのではないだろうか・・・。そんな吉本ばななさんの癒しの言葉がちりばめられた本です。 「西部邁 自死について」 富岡 幸一郎 6:26 なぜ自裁したのか? 独力で保守の思想を確立した西部邁のその自殺は、公と私を美学的に融合させた三島由紀夫の自決とも、芥川や太宰治、江藤淳等の文学者の死とも全く異なる。本人が生前より語っていた自死の思想と共に、身近にいた編集者が真相を明かす。自死から1年後に迫る話題作!! 「くちなし」 彩瀬 まる 5:37 人間の体内に入り、求愛行動と産卵に、人類を利用しているという羽虫。人間の恋愛も死も、すべて羽虫のせいなのか? 第158回直木賞候補にもなった彩瀬まるの七編の傑作短編集。 「光まで5分」 桜木 紫乃 5:03 北海道の東の街から流れて沖縄にやって来たツキヨは、那覇の路地裏にある「竜宮城」で身体を売っている。そこで元歯科医の万次郎と、彼と同居するヒロキと出会う。希望を持たない三人の穏やかな日々は長くは続かなかった。 「すっからかん」 経塚 丸雄 6:47 須崎槇之輔は、元は信州須崎藩の世継ぎだったが、父の起こした刃傷沙汰により、「預(あずかり)」の身となってしまった。不遇をかこつこと五年。悩める若様に御家再興の途はあるのか? 「神戸電鉄殺人事件」 西村 京太郎 5:53 神戸異人館のプールで男と女の死体を発見。無理心中の様に思われたが、女優と会社社長との接点が見つからない。その女優を訪ねて来た人達も次々と殺される。捜査に当たった十津川警部が辿りついた犯人とその接点とは・・・ 「画詩集 いのちの花、希望のうた」 画・岩崎健一 詩・岩崎航 1:02 岩崎健一、航兄弟は、共に筋ジストロフィーを発症。常に人工呼吸器を使い、生活の全てに介助が必要な体には、喜びと力をもたらす兄の絵と弟の詩があります。生きるための芸術が、こんなにも心を打つ、あなたへの花束! 「死体が教えてくれたこと」 上野 正彦 4:15 二万体の検死解剖を行った法医学の第一人者が、若者に向けて命の大切さを伝える。「君たちは、何をしたいだろうか。与えられた命を、どう生きていくのだろうか」 「千駄木の漱石」 森 まゆみ 7:26 『吾輩は猫である』『坊ちゃん』など、漱石を作家にし「永住する也」とまで言わせた町、千駄木。愉快で迷惑な隣人達、志を共にした知識人達との小説のような暮らしを、日記や書簡と照らし合わせながら紐解いていく。 「淳子のてっぺん」 唯川 恵 15:14 2016年10月に逝去した登山家田部井順子。男女差別が色濃い時代、女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功した彼女は、どのように生き、どのように山に魅入られたのか―その物語を完全小説化。直木賞作家渾身の長編小説。 「そういう生き物」 春見 朔子 3:03 千景とまゆ子。高校の同級生である二人は十年ぶりに再会し、思いかけず一緒に暮らすことになる。そんな中、高校時代の友人の結婚式が近づき、二人はかつての自分たちの「深い関係」と「秘密」とに改めて向かい合うことになる。そして・・・? 「ズボラでも血糖値がみるみる下がる57の方法」 板倉 弘重 3:09 お酒が飲みたい! 肉も甘い物も食べたい! 運動したくない! そんな欲求に答えます! 糖尿病治療の名医が教える、ガマンなし挫折なしで血糖値を下げる方法! 「影裏」 沼田 真佑 2:02 会社の出向で移り住んだ岩手の地で、ただひとり心を許したのが、同僚の日浅だった。ともに釣りをした日々に募る追憶と寂しさ。いつしか疎遠になった男のもう一つの顔に、あの日以後、触れる事になるのだが。 「アフリカゾウから地球への伝言」 中村 千秋 6:00 三十年にわたってケニヤの国立公園で、アフリカゾウの調査を続けている女性研究者のエッセイ。地域女性への支援を通して、アフリカゾウとの共生を模索する日々を綴る。大自然こそが主役であり、人間は脇役として主役を支えていくべきと訴える。 「静かな雨」 宮下 奈都 2:09 「忘れても忘れても、ふたりの世界は失われない」 新しい記憶を留めておけないこよみと、彼女の存在が全てだった行助(ゆきすけ)の物語。『羊と鋼の森』と対をなす、著者の原点にして本屋大賞受賞第一作。 「イタリアのしっぽ」 内田 洋子 6:07 息子が連れてきた捨て犬のおかげで、孤高の彫刻家は心の溝を埋め、寒村の初恋は、ペガサスのように山を駆った馬により実る。動物と人間の関わりをつづるエッセイ集。 「二重生活」 小池 真理子 11:30 大学院生の珠は、ゼミで知ったソフィ・カルの「何の目的もない、見知らぬ人の尾行」を実行に移し、近所に住む男性、石坂の後をつける。渦巻く男女の感情を、スリリングな展開で濃密に描き出した蠱惑のサスペンス。 「『3行日記』を書くと、なぜ健康になれるのか?」 小林 弘幸 4:46 ガン、糖尿病、高血圧・・・自律神経のバランスの乱れがあらゆる病気を引き起こします。寝る前に一人になって手書きでゆっくり丁寧に三つのテーマを書くだけ。自律神経を整える最強の健康法。それが「3行日記」なのです。 「わかりやすさの罠 池上彰流『知る力』の鍛え方」 池上 彰 4:49 現在テレビや本などで人気のジャーナリスト池上彰が、政治経済等あらゆる分野の事象をわかりやすく解説している。しかし、そこに潜む落とし穴がある事に警鐘をならす。誰にでもありがちな注意点を自覚させられる一冊である。 「人殺しの息子と呼ばれて」 張江 泰之 6:01 鬼畜の所業とも言われた「北九州連続監禁殺人事件」。殺人者の息子に生まれた過去を背負って、彼はいかに生きたのか。音声加工なしで事件の有様、その後の苦悩の人生を語った長時間インタビューは、全国的な反響を呼び、その勇気に涙と称賛がが贈られた。 「東京輪舞(ロンド)」 月村 了衛 16:40 田中角栄邸の警備をしていた警察官・砂田修作は公安へと異動、数々の事件と関わっていく。ロッキード、東芝COCOM、ソ連崩壊、地下鉄サリン、長官狙撃。昭和・平成裏面史を貫通する前人未到の警察大河小説。 「受けてもムダな検査 してはいけない手術」 室井 一辰 4:59 「ムダな医療入門編」 世界では医師たちがムダな医療行為を告発していく動きが盛んだ。エビデンスに基づき、疑問を投げかけられている治療行為の数々を、医療ジャーナリストが渾身レポート。 「手で見るいのち」 柳楽 未来 5:24 目の見えない子どもたちが動物の骨を触る、風変わりな生物の授業。触覚を通して観察される驚くような発見を繰り返し、動物が生きていたときの姿を学んでいく。その姿に「学ぶ」ことの本質を見た新聞記者によるレポ。 「さくらんぼの実る頃」 高橋 明子 5:58 小樽詩話会会報に、日々のあれこれを書き留めた文章をまとめたエッセイ集。表題の「さくらんぼの実る頃」とは、パリコンミューン崩壊のあとに犠牲者を追悼して歌われた歌の題名で、自宅のさくらんぼの木と重ねて綴られている。 「アンサンブル」 サラ・パレツキー 10:18 新聞の尋ね人広告をきっかけに、亡き母の真実を探る「追憶の譜面」など、人気のV.I.ウォーショースキー・シリーズを初め、ユーモア作品や異色サスペンスまで全10篇を収録。本邦初訳も交えて贈る日本オリジナル短編集。 「沈黙の詩 京都思い出探偵ファイル」 鏑木 蓮 7:11 わずかな手がかりから、依頼人の思い出の人や物を見つけ出す「思い出探偵社」。28年間内縁の妻として暮らしながら、それまでの過去を一切語らないまま認知症状が出てきた女性の足跡を追う、切なくもほろ苦いミステリー。 「あなたはそのままで愛されている」 渡辺 和子 1:51 シスターである著者の数少ない遺品の中から見つかった、単行本未収録の原稿を編んだ一冊。思い通りにいかない人生に疲れた時、心寂しくてつらい時、ふっと前向きにしてくれるエッセイです。 「言葉の置きぐすり 越中富山の薬売り秘伝」 寺田 スガキ 1:03 あなたに効くコトバお届けします。人生に悩んだ時、人間の在り方を考える時。健康でありたいと願う時。対人関係をよくしたいと思う時。仕事が上手くいかない時等々。そっと本を開いてページをめくれば見えてくる。幸せの道しるべ。 「平場の月」 朝倉 かすみ 7:51 中学時代にコクッて振られた芯の強い女子、須藤と再会した彼は、50年生きてきた心のすき間を埋める様に付き合い始めるが・・・。若くはない男女の静かな熱情と哀しみを圧倒的な筆力で描く。今年、山本周五郎賞を受賞した話題作。 「えのないえほん」 斉藤 倫 0:23 みにくいけものは、誰からもみにくいと、言われていたので、この世から消えてしまいたいといつも思っていた。そんな時けものは、目の見えない女の子に出会います。そうしてけものは、だんだん心を開きいやされて行きます。大人向きの絵本です。ぜひ聞いて下さい。 「男と女の台所」 大平 一枝 5:17 雑誌に載るすてきな台所からは、笑顔や団らんやおいしいものが生まれる。けれども、生きていればおいしいものを作れない気分や体調の時だってある。そこにはままならない事情や物語がある。 「パルチザン伝説」 桐山 襲 5:29 この春は、天皇の代替わりで年号も変わり、祝賀で盛り上がりました。日本人の精神的源にあるとも言える天皇制。これに関わろうとする父と子の、それぞれの実りなき戦い、の伝説。三十七年前に書かれた小説です。 「やさしすぎる君へ」 てんつく 1:21 無理矢理がんばらなくていいし、無理矢理人に合わせなくていいよ。焦らなくたって大丈夫。自分を変えようとする必要もないよ。必要なものは全部、自分の中にあるから・・・ 『心がすっと軽くなる』本です。 「藤沢周平『人はどう生きるか』 人生の大事なときにこそ読む」 遠藤 崇寿・遠藤 展子<監修> 8:03 「大江戸剣花帳 上 ひぐらし武士道」 門田 泰明 8:54 自由に日々を謳歌するその日暮らしの素浪人宗重。その正体は念流皆伝の凄腕剣士。時は四代将軍家綱の世。平穏を揺るがす事件が続発。水野姓の幕臣が次々と殺され、老中襲撃事件も勃発。暗雲漂う江戸市中を怒りの一閃が悪を断つ。 「レトロ雑貨夢見堂の事件綴」 又井 健太 7:30 忘れずに、そっと胸に秘めた想い出ありませんか? 昭和の雑貨に魅せられた日下昭子のバイト先はレトロ雑貨「夢見堂」。そこに持ち込まれる懐かしい品々に隠された秘密。謎を追って行くと、そこにはちょっぴり甘く切ない物語があった。 「進化の法則は『北極のサメ』が知っていた」 渡辺 祐基 9:53 北極海に暮らすニシオンデンザメは、オトナになるのに百五十年かかり、寿命は四百年と言われている。片や南極海には、小さなアデリーペンギンが四十度近い体温を保ちながら暮らしている。地球上にどうしてこんなに多様な生物が多様な環境の中で生きているのだろう。 「帝国ホテル建築物語」 植松 三十里 10:07 「東洋の宝石」と称えられた帝国ホテル2代目本館通称ライト館。米国で古美術商として働いていた林愛作は、支配人として招聘され、米国人建築家フランク・ロイド・ライトと共に、想像を絶する困難な道程を歩み始める。ライト館の建築にかけた男達の熱い闘いが描かれる。 「歌集 ひかりの繭」 丸山 郁恵 1:08 釧路八重散り尽くしてもなお寒し夫は鯛焼きふたつ買いくる 桜前線の終わりに近い釧路で咲きほこる釧路八重。五月下旬に盛りを終えるがまだ肌寒さが残る。そんな折、あつあつの鯛焼きを夫が買ってきてくれた。 「ママたちの下剋上」 深沢 潮 7:06 大手下着メーカーの広報をしていた香織は、妊活のために退社したが、母校の広報を引き受ける事に。そこでお受験を巡る母達の熾烈な代理戦争を目の当たりにする。子を持つ母、妊活か仕事かに悩む香織。それぞれの決断は? 「元気に下山 毎日を愉しむ48のヒント」 五木 寛之 4:15 「人生百年」という未曽有の時代。自分で考え自分で行動を選び取る。人生後半の「下山」を元気に過ごすにはどうするべきか、考えるヒントを提示する作家・五木寛之による48の問答集。 「春の雪 遺稿集 [俳句・短歌]」 鈴木 美智恵 3:47 亡き母がおよそ二十年間詠み続けた俳句・短歌を、残された大学ノート四冊から、兄妹三人で編纂した遺稿集。入選句「穴の中クマが寝返り冬至かな」からスタートし、季節の移り変わり、日々の出来事を書きとめた作品集です。 「歴史を変えた100匹の猫」 サム・ストール 5:08 歴史を変えたとは大げさな言い方ですが、世界中のいろいろな土地で、それぞれに語り継がれている、歴史に名を残した猫たちのエピソードを紹介しています。猫のなした事はもちろん、飼い主のふるまいにも感ずるところ大です。 「緋の河」 桜木 紫乃 17:23 男として生まれた。でもきれいな女の人になりたい。誰に何を言われても関係ない。生まれたからには、自分の生きたいように生きてやる。己の信じる道を進んだパイオニアの人生は波瀾万丈、完全無欠のエンターテインメントだ。 「保坂正康 歴史を見つめて」 保坂 正康 5:40 昭和史研究の第一人者として、時代の変化や時事問題など、TV出演も多く貴重な発言はマスコミでも取り上げられる。自らの軌跡や昭和の動きが良く理解でき、わかりやすい解説と共に、後半は北海道150年の開拓からの史実に基づく講演記録等も収められ、昭和がわかる一冊です。 「『いい加減』で生きられれば・・・」 曽野 綾子 2:47 年を取ったら、頑張らない。そんなに努力しなくてもいいのです。流されることを愛して下さい。そして流されながら、最後まで小さな希望だけは明確にしているという生き方をして下さい。自分の心を軽くする「いい加減」のススメ。 「夏の戻り船 くらまし屋稼業」 今村 翔吾 5:57 涙あり笑いあり手に汗握るシーンありの時代小説、くらまし屋稼業の第3弾。余命僅かと悟った高齢の採薬師、阿部将翁には、幕府の眼から逃れ、最後にどうしても果たしたい遠い日の約束があった。くらまし屋平九郎に仕事を依頼したのだが・・・。果たして将翁の切なる想いを叶えられるのか。 「半減期を祝って」 津島 佑子 2:17 「皆様おなじみのセシウム137は、無事半減期を迎えました。祝いましょう。」30年後のニホンの未来像を描き絶筆となった表題作他、強くしなやかに生きる女性達の姿を追った二作品を集録。作家が遺した最後のメッセージです。 「人間にとって病とは何か」 曽野 綾子 4:40 人は誰でも健康で生きられる様願っています。でも病気知らずの長寿が必ずしも良いとは限らない。なぜなら病を抱える事で謙虚になったり、命をかけて成熟に向かう事が出来るからです。病と寄り添い満ち足りた一生を送る為のヒント満載です。 |