2023年12月の図書便り

☆ 2023年12月 釧路市点字図書館制作点字図書

「事件持ち」  伊兼 源太郎  全6巻
 報日新聞の若手記者・永尾哲平は、千葉県下で起きた猟奇的な連続殺人の取材を始める。犯人逮捕の手がかりを得られない県警は、報日新聞にある取引を持ち掛け・・・。

「彼女の家計簿」  原田 ひ香  全4巻
 シングルマザーの里里(りり)の元へ、疎遠にしている母親から、五十鈴加寿という女性がつけていた家計簿が届く。妻、母、娘。転機を迎えた三世代の女たちが、家計簿に導かれて、新しい一歩を踏み出す。

「三流シェフ」  三国 清三(きよみ)  全3巻
 雑用こそ人生の突破口だ。誰より苦労しても、その苦労を見ている人は1%にも満たない。それでも世界のミクニは必死に鍋を磨き続けた。

「ライオンのおやつ」  小川 糸  全4巻
 若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことに決め、本当にしたかったことを考える。毎週日曜日に入居者がリクエストできる「おやつの時間」等を通じて、全ての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。

「まつり囃子」  田辺 むつみ  全4巻
 主人公が12歳の時、山形から北海道小樽に母、妹、義父の4人で夜逃げ同然に渡り、義父によって釧路米町の遊郭に売られた主人公の、一生懸命に生きる実話。

「高校事変15」  松岡 圭祐  全5巻
 夏期巫女学校に通うことになった瑠那(るな)。学校は山奥にあり、全国から少女たちが集まった。瑠那は辺りを警戒する事を怠らなかった。期間は25日間。無事にこの講習を終えることが出来るのか?

「暮鐘 ――東京湾臨海署安積班ーー」  今野 敏(びん)  全4巻
 ストーカー殺人事件が起きた。新聞は被害者から相談を受けていたにも拘わらず、事件を防げなかった警察を非難した。皆、懸命に取り組んでいるものの、全ての事件を未然に防ぐことは難しい。悩んだ末に安積が出した答えとは・・・。

「能登・キリコの唄 ーー十津川警部シリーズーー」  西村 京太郎  全4巻
 白昼の東京で銀行強盗が発生。犯行を阻止した栗原太郎は称賛され有名に。強盗らは「栗原は共犯だ」と証言。やがて栗原は姿を消す。福祉施設で育った過去が判明。段ボール箱の謎の文字を手がかりに、十津川は能登に向かうが・・・。

「ゆめこ縮緬」  皆川 博子    全4巻
 大正から昭和初期を舞台に綴る、官能と禁忌に満ちた皆川ワールド満載の幻想短編集。 

「青瓜不動 三島屋変調百物語九之続」  宮部 みゆき  全7巻
 恐ろしくもあたたかい百物語に背中を押され、決意を固める富次郎、母になるおちか。それぞれが岐路を迎える待望の第九弾。

「伊勢佐木町探偵ブルース」  東川 篤哉  全5巻
私立探偵の桂木圭一と、母親が再婚してできたインテリ刑事の義弟との義兄弟コンビが、反目しながら難事件に挑戦するドタバタ・ハード(?)ボイルドミステリー!

「龍神の雨」  道尾 秀介  全5巻
 母を事故で失い継父とくらす兄妹、母に続いて父を亡くし継母と暮らす弟。継父の殺害計画を立てる兄。台風の影響で降り続く雨が4人の運命を浸していく。彼らのもとに暖かな光が射す日は到来するのか?

「ヒロイン」  桜木 紫乃  全7巻
 1995年3月某日。渋谷駅で毒ガス散布事件が発生。実行犯として指名手配されたのは、宗教団体「光の心教団」の男性幹部と何も知らず同行させられた23歳の信者、岡本啓美(ひろみ)。他人を演じ続けて17年、流れ着いた地で見つけた“罪”とは。

「法の雨」  下村 敦史  全5巻
 結審直後に法廷で倒れた判事・嘉瀬清一が宣告したのは逆転無罪。担当検事の大神護は打ちひしがれる。その判決が裁判官、検察官、弁護士、被害者、加害者、それぞれの正義を狂わせ・・・。

「『いずみ』と『陽だまり』 2023年10月」 北海道新聞朝刊  くらしの欄掲載」  全1巻
 北海道新聞朝刊「くらし」の欄に、自分の体験から、感想・反省・思索などを述べる、エッセイ形式の投稿文です。今月から日曜日は『いずみ』が『陽だまり』となります。

「その人の名は、殺意<新装版>」  赤川 次郎  全4巻
 名家の三姉妹に兄のような存在、長女の婚約者金井。しかしその素顔はあまりに危険な男だった。愛すべき少女たちの純真さを保つために殺すしかない、そんな思いを抱いていたのだ。金井がかもしだす危険な魅力に少女達は惹かれるが、いくつもの事件が巻き起こる。青春サスペンス。 



☆ 2023年12月 釧路市点字図書館制作デイジー図書

「雑な読書」 古屋 美登里 7:57
 翻訳家古屋美登里がハードロックの月刊誌に連載した書評を集めた本。書評対象は小説・エッセイ・漫画等多岐に渡る。自身の体験や考えを表現しており、エッセイに近い。「雑な」の雑は雑誌の雑。雑な読みではない。

「借りた場所、借りた時間 外岡秀俊遺稿集」 外岡 秀俊 9:00
 令和三年十二月、六十八歳で急逝した作家でジャーナリストの外岡秀俊氏の遺稿集。遺稿はきわめて明晰で、情報分析に優れ、読み手に心地良い知的感銘を与えてくれ、社会性に富む。現実を的確に捉える実証的視線には、学ぶべきところが多い。





【雑誌(点字)】

「ABSCレポート 点字版 2023年8月 第3号」  アクセシブル・ブックス・サポートセンター   2巻

「ふれあい文庫だより 第69号」  てんやく絵本ふれあい文庫  1巻

「月刊東洋療法 356号」  全日本鍼灸マッサージ師会  1巻

「点字さっぽろ 第685号」  札幌市視聴覚障がい者情報センター  1巻

「自由民主 第111号」  自由民主党  1巻


【寄贈デイジー図書】

「セネカ  Century books 人と思想186」  角田 幸彦  13:25

「人生を言いなりで生きるな」  永松 茂久  4:03

「古代中国の日常生活  24の仕事と生活でたどる1日」  荘 奕傑(そう えきけつ)  10:05

「ビスマルク Century books 人と思想182」  加納 邦光   9:46

「ハンナ=アーレント Century books 人と思想180」  太田 哲男  9:48

「アサーティブ・コミュニケーション」  戸田 久美 (くみ)  5:10

「つながるための言葉 「伝わらない」は当たり前」  勝浦 雅彦  6:42

「終活! 送る人送られる人もホッと満足できる本」  後閑 愛実(ごかん めぐみ)  5:14

「未来の科学者たちへ」  大隅(おおすみ) 良典・永田 和宏  7:49

「寝ても覚めてもアザラシ救助隊」  岡崎 雅子  6:53

「薬膳・漢方の毒出し食材大全  いつもの身近な食材184種」  薬日本堂 監修  7:26

「世界ではじめて人と話した犬ステラ」  クリスティーナ・ハンガー  10:00

「ことばと算数  その間違いにはワケがある」  広瀬 友紀(ゆき)  4:12

「谷崎潤一郎  Century books 人と思想198」  坂東 洋介  10:52

「スタール夫人 Century books 人と思想185」  佐藤 夏生(なつお)  7:27


【雑誌(デイジー)】

「明日への声 Vol.94」  政府広報室

「東京くらしねっと 通巻203号」  東京都消費生活総合センター


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